スピリットサークル 1〜8までの全転生を熱く感想してみる
漫画「スピリットサークル」
超名作だったので、1〜8章までの全転生を熱く語ってみます。
この記事は、
「すべてのスピリットサークル好きに届け!!」と思い書きました

惑星のさみだれより、スピリットサークルの方が大好きな作品です
スピリットサークル 主要人物の輪廻・時系列のまとめ
主要人物の生まれ変わりを時系列に沿った表です。


これはあくまで時系列であり、実際の魂の動きは異なります。
桶屋風太の場合、魂の始まりはフルトゥナですが、時代でいえば一番未来なのです。
宇宙人の思惑とは?スピリットサークルの隠された真実を考察する
※つまり、魂は第1章から順番に動き、時代は右に行くほど未来になります(表1)
本記事は、原作と同じように進めます。
2章→3章→4章→5章→6章→7章→1章→8章
第2章 フォンとレイ 生贄の儀式
桶屋風太が最初に見た前世は、精霊と話せる靴屋の息子フォン
このお話はただただ悲しかったです。
大好きで一緒に居たかったのに別れなければいけなかった、フォンとレイを思うと胸がいたみます。みんな誰しもが大切な人がいるので、とても胸に刺さる章だったと思います。
神官であるストナも覚悟を持って、2人を処刑しました。無意味な儀式に対し、生贄を2人分で16年にしようとしたり、自ら生贄に申し出る覚悟の強さが胸がきました。
第2章は、第1章のフォルトゥナ時代の因果が関係しております(大切な者を奪われる体験)
しょうがないとはいいたくないですが、魂にとって命の大切さを知る重要な過去生でした。



フォンとレイには結ばれてほしかった。。ただ悲しい
第3章 騎士ヴァンと黒髪の魔女
ヴァンは騎士として黒髪の魔女を討伐し、頬のアザができた過去生です
ヴァンは前世フォンの恨みを引き継いでいるから、黒髪の魔女(鉱子)を討伐します
フォン(風太)の『守る力を持つ戦士になりたい』思いが、3章では騎士になったと推測
また、黒髪の魔女=鉱子は、前世で殺めてしまったから人を救うよう薬を作っていたかなと思う
第3章のヴァンはとても幸せでした。
ヴァン、テツ、ダイキ、吾妻先生との毎日を楽しく過ごしました。そして、赤ん坊のレイを育てて幸せな日々を送りました
ヴァンは魔女を殺めて騎士から降ろされたことを、考え続けなかったのが幸せの秘訣であると勉強になりました



悲しい前世から4人暮らしやレイとの日々が嬉しかったです
第4章 建築士フロウ
異国の地で建築士としてスフィンクスを完成させた過去生です(この章は結構好きです)
しかし、フロウは像の出来に満足していませんでした
町の人が大勢喜んでくれたものの、未練たらしくスフィンクスを思い後悔し続けたのです
そんなフロウに息子は
「近くを見ず ずっと遠くをみている」と言いました。
フロウでいうと、町の大勢の人がスフィンクスを喜んでくれたり、とても素敵な妻であるリハネラさんもいたのです。目の前に幸せはあるのです。
第4章は『過去を忘れ、近くに本当はある幸せをみる』と勉強になりました
人生は楽しいだけではなく、つらいこともたくさんあります
ずっと思っていた好きな人に振られたり、就職活動で第一志望に受からなかったり、など誰しもが各々何かしらつらい経験があると思います
伝えたいことは、
過去の失敗や後悔にこだわらないで、いまある幸せをみてほしいということです。



「つらい過去を引きづらないで、いまに向き合って歩いていこう」と教えられたフロウの過去生
第5章 研師方太郎
研師方太郎は、義理の妹璃浜姫を守る過去生です
ウミ(璃浜姫)とテツ(刃九狼)は4章で両思いでしたが、結ばれることはなく、ついに今世で一緒になることができました。
また、3章からのテツと風太の長い繋がり(友情)もとてもあつくなりました
風太は4章でウミを幸せにすることができなかったから、今世は必ず幸せにする。
その風太の気概が5章は光りました
死ぬ気で戦った結果、後に親戚として繋がれていたところ風太の思いが叶った5章でした。



人の思いは全てをつらぬく強力な武器なる
第6章 ラファル 亜生者がいる寝台
きました6章。
設定が新しく面白いですが深くて難しい章でした。
- 第5章でウミとテツを守ったことから、ウミとテツは恩があると感じていた
- ダイキは5章で酒に酔いつぶれ2人を行かせてしまったことから、酒を飲まなくなっていた
- ノノは5章で風太と鉱子と離れ離れになったことから、今世は2人の子供になった
- ヴァンの弟(アッシュ)は風太への態度がまるっきり変わっていた
6章の大きなポイント、
歩まぬ者は生きていると言えるのか?です
僕の答えは、命があっても死んでいるのと同じです。
超人によって人類は死ににくくなりました。また。亜生者によって永遠の命を手に入れました。
永遠の命とは=無限の時間です
無限の時間ならば、いつやってもいいということになります
いつやってもいいならば、今やらなくて明日にやってもいいのです。つまり、今やる必要はなくなり、精一杯生きなくてもよくなります
今を精一杯生きないならば、ただ生きているだけで生きていることに価値はないと思いました。
命(時間)に限りがあるからこそ、今を精一杯生きよう、愛する人との時間を大切にしようとするのです



命に限りがあるから一日一日が尊く、大切にすることができる
第7章 桶屋風子
みんなの性別が逆になる過去生
山に修理跡があるネコロボがいたことから、人類は滅びていなかったことになります
宇宙人と会い、終盤で大事になるソウルキャッチャーを風子がもらいました
風太は地質学者になっていましたね



ノノがイケメンすぎる。。。
第1章 大天才フルトゥナ
全ての始まりの大天才フォルトナの過去生です
先生が「ルンみたいな娘が居たら」と話された通り、フルトゥナは先生に喜んでほしくて人工精霊でルンを作ったのに破門を告げられてしまいました。そして、先生の死
先生がフルトゥナを破門で終わらせるのではなく、導いてあげればいいのにと強く思いました
大天才なのに大切な先生を助けられなかった挫折感から、己の証明と知識欲のために手段を選ばない人になってしまう
そして、イーストを救けるために、あの事件が起こります。鉱子がなぜ風太(フルトゥナ)を憎んだのかよくわかる1章でした



フルトゥナはたくさんの命を奪いましたが、先生やイーストを大切に思う心はありました。
第8章 桶屋風太
僕はスピリットサークルで桶屋風太が一番好きです
この男。普通の中学生に見えて、とてつもなく心が強いんです
桶屋風太は、
『どんな現実だとしても向き合い、解決しようとする力。』があります
ありのままの現実や嫌な過去を受け止めて、それでも前を進むことがどれだけ難しいことでしょうか?
過去の失敗やつらい経験は、人に心がある故になかなか忘れることができないものです
頭の中で考え続けたり、恨みを持ち続けると円に閉じ込められてしまいます
つまり、円(過去)に生きて今に生きることができなくなってしまうのです
風太は過去を見て、鉱子や前世の自分のことをわかろうと努力しました
そして、自分のした過ちを知りながらも『いまに向き合って、ひたむきに前に進み続けました』
これこそが桶屋風太の強さなのです



過去にこだわらず、”いま”を見て前に進み続けよう
おわりに
この漫画から、とても大事なことを学ぶことができました
まとめると、『過去に囚われずに、今に生きろ』というメッセージです
心がある人間が故に難しいですが、それが幸せに生きるってことなんだろう



8つの人生を見て、人生の教訓になる最高の漫画だった。

